七つの習慣 簡単に要約してみました。
皆さんには座右の書ってありますか?
座右の書というのは人生に迷った時に立ち戻る原点のような本のことです。多くの人はこの本「七つの習慣」を座右の書位しておると思います。
世界的ベストセラーになっているこの本ですが既に読んだ人も多いとおもいます。
読んでいなくとも名前だけでも知っているかとおもいます。
この記事ではどんな方にも「七つの習慣」を理解してもらい人生に生かして欲しいと僕なりに考え要約、解説していきます。
1.「七つの習慣」とは?
どんな内容?
「七つの習慣」とは世界的にベストセラーになっている自己啓発、ビシネス書で仕事・家庭・個人としての活動など人生全般に共通する成功の法則について書かれています。
個人を「依存」の状態から「自立」へ、「自立」から「相互依存」の状態へと導く七つの習慣的な行動の必要性を説く内容になっています。
どこがすごい?
「七つの習慣」はテクニック論ではなく、根本的な生き方を見直すための方法が非常にわかりやすく説明されています。
「自己啓発」と言われる領域を簡潔に説明しきっている内容で、極論、自己啓発本はこの本一冊で事足りるないようになっています。
実際「七つの習慣」を読んだ後で他の自己啓発を何冊か読むとわかりますが必ず本書で取り上げられている内容が出てきます。
また読後は日々の生活をする中で「あ、ここは七つの習慣ででてきたことだな」と気づくことが多くなります。
その度にその部分を読み直して新たな学びを得ることで「七つの習慣はすごい!」と思い知らされます。
そんな著名ではありますが、なかなかのボリーム感があることと一部表現が冗長気味で揉むのを躊躇したり読み進めるのが難しい方も多いとおもいます。そんな人たちに僕なりに解説、要約してみました。
まず初めに
7つの習慣は、効果的に生きるための基本的な原則を具体的な習慣にしたものです。
この習慣を実現するためには、パラダイムと原則の重要性について理解しておく必要があります。
パラダイムとは、一言でいえば「物事の見方」です。
同じものを見ていたとしても、人によっては「美しい」と感じ、人によっては「醜い」と感じる、はたまた「怖い」と感じる人もいるでしょう。
このように自分の中に存在する物事の見方、つまりパラダイムよって、あなたの世界は作り出されているのです。
そして、また、有意義な人生を送るための原則が存在すると言われています。
自然界における引力の法則と同じように、人間社会においても、時代と問わない不変的な絶対的な原則です。
この原則こそが、これからお伝えする7つの習慣というわけです。
なお、ここでいう「習慣」とは、「知識、スキル、意欲」の3つが交わる部分のことだと言われいます。
まず知識は、何をするのか、なぜそれをするのかという問いに答える理論的なパラダイムである。スキルはどうやってするのかを示し、意欲は動機であり、それをしたいという気持ちを示す。
知識があっても、スキルがなければ上手くいかなかったり、意欲があっても、知識がなければ始められないことがありますよね。
これら3つがすべて働くことで、強力な習慣として機能するのです。
さらに、7つの習慣というのは、一つ一つの習慣が独立して存在しているわけではありません。
依存から自立へ、そして相互依存へと至る「成功の連続体」を導くプロセスとしての行動規範が示されています。
それぞれの習慣を実践していくことで、私というパラダイムを効果的に高めていくことができます。
では早速、7つの習慣について紹介していきますね。
七つの習慣
第1の習慣:「主体的である」
「主体的である」というのは自分の人生の責任を引き受けるといことです。私たちは行動を起こすのを周りの反応や結果をみてから決めていることが多いとおもいます。
私たちは、自分の身に起こったことで傷ついていると思っている。しかし実際には、その出来事を受け入れ、容認する選択をしたことによって傷ついているのだ。
つまり何がお切ろうともそれが自分に与える影響やそれに対する反応は全て自分の中で選択することができるということです。
この点を自覚し状況や条件のせいにするのではなく自分の行動に責任を持ち続けることが大切だとおもいます。
第2の習慣:「終わりを思い描くことから始める」
文字通り、死んだ時の事、つまり自分の葬儀の場面を思い描きその時周りからどのような人物だったと思われたいかどんな功績や貢献を覚えていて欲しいか、その場にいる人たちの人生にどんな影響を及ぼしたかを真剣に考えるというものです。
自分にとって本当に大切なものを知り、それを頭の中に植えつけ、そのイメージどおりになるように日々生活していれば、私たちの人生はまるで違ったものになるはずだ。
第3の習慣:「最優先事項を優先する」
第3の習慣は第1と第2の習慣で身につけたことが元になります。すなわち主体的に動くことができ、終わりから思い描くことで得た明確な方向性と価値観があってこそ、「最優先事項を優先」できることになります。
最優先事項とは緊急ではないが重要な活動」で、あなたのミッション、価値観、優先度の高い目標の実現につながるものを挿します。
私たちは、緊急の用事には受動的に反応(react)する。だが、緊急ではないが重要なことをするには、率先力と主体性が要る。機会をとらえたり、物事を実現させたりするには、能動的に動く(act)ことが必要なのだ。
第1〜第3の習慣までは、個人の自制がテーマとなっており、他者への「依存状態」から自立して「私的成功」をもたらすための習慣です。しかし、当然ながら他者との関わり合いなしに「公的成功」を得ることはできません。他者と協力してこそ、自分一人で出す最高の結果をはるかに上回る結果を出せます。このときに必要なのが「相互依存状態」であり、本書では「依存状態」と明確に区別しています。
依存状態にある人は、望む結果を得るために他者に頼らなくてはならない。自立状態にある人は、自分の力で望む結果を得られる。相互依存状態にある人は、自分の努力と他者の努力を合わせて、最大限の成功を手にする。
しんに自立し「私的成功」を達成した人間になれば、効果的な相互依存の関係の土台が作れます。この土台を元にチームワーク、協力、コミュニケーションといった「公的成功」をきづいていくことが第4〜第6の習慣です。
第4の習慣:「win-winを考える」
win-winは「すべての人間関係において必ずお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方、姿勢である」と定義されています。
人生を競争の場ではなく協力の場と捉え、何かを決めるときも、問題を解決するときもお互いの利益になり、お互いに満足できる結果を目指します。
Win-Winの根本には、全員が満足できる方法は十分にあるという考え方がある。誰かが勝者になったからといって、そのために他者が犠牲になって敗者になる必要などない、全員が勝者になれると考えるのである。
第5の習慣:「まず理解に徹し、その後理解される」
私たちはしばしば問題をきちんと理解せず解決しようとします。誰かに相談されたときも、相手を理解したり、共感しようとすることなく自分の正しいと思う考えを伝えるだけの、ただの「診察せずに処方箋を出す」ような真似をしているだけです。
第5の習慣では「まず理解に徹する」ために、共感による傾聴をおすすめしています。これは相手のみになって聴くことで相手を理解しよう、理解したいという気持ちで聴くことです。
共感とは、相手の視点に立ってみることである。相手の目で物事を眺め、相手の見ている世界を見ることである。それによって、相手のパラダイム、相手の気持ちを理解することである。
第6の習慣:「シナジーを作り出す」
ここまで学んできた習慣を総動員し、最高のシナジーを作り出すことが第6の習慣です。
シナジーとは、簡単にいうと「全体の同型はここの部分の総和よりも大きくなる」ということです。1+1が3にもそれ以上にもなることで奇跡としか言いようがない結果に到着できると著者はいいます。
他者とのコミュニケーションが相乗効果的に展開すると、頭と心が開放されて新しい可能性や選択肢を受け入れ、自分のほうからも新しい自由な発想が出てくるようになる。
第7の習慣:「刃をみがく」
第7の習慣は「刃を磨く時間をとること」でこれは第1〜第6までの習慣を取り込む位置にあります。
刃とは人間が形成する四つの側面(肉体・精神・知性・社会・情緒)のことで、これらをすべて日頃から鍛え、バランスを考えて磨くことですべての習慣が実現しやすくなると言うことです。
自分という道具に投資することが「刃を研ぐ」習慣なのである。自分自身を道具にして成果を出し、効果的な人生を生きるためには、定期的に四つの側面すべての刃を研ぐ時間を作らなければならない。
まとめ
本書でも記されているように、「7つの習慣」とは断片的な行動規範を寄せ集めたものではなく、統合的なアプローチによって「成長の連続体」を導くプロセスです。
そのため、このように習慣の内容のみを簡易的に理解するだけでは本当の意味で効果的な成長プロセスを獲得することはできません。
本エントリーからそれぞれの習慣に興味を持った方は、ぜひ本書を読んで「7つの習慣」を統合的な知識として身につけてみてください。もちろん本書には、それぞれの習慣を身につけるための具体的な実践法についても記されています。