コンビニ人間 あらすじ&結末を1分で
「いらっしゃいませー!」お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて…。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。
皆さんはコンビニよく行かれますか?
僕は毎日というわけではないですが頻繁に利用しています。
そんなコンビニで生涯をアルバイトとして過ごした女性を描いたのがこの作品です。
コンビニで一生を終えるってどう言うこと?と思う方も多いと思います。
僕的にはマイノリティーや世間体を意にもしない彼女の姿はカッコよくもあると思います。
では、本編です。
コンビニ人間主要登場人物
古倉恵子(ふるくらけいこ)
コンビニアルバイト歴20年。主人公であり人とは少し考え方が違う。
白羽(しらは)
新人のアルバイト店員。仕事に意欲はなくコンビニに対して見下している。
麻美(あさみ)
恵子の妹。電気会社に務める夫と長男と共に横浜に在籍中。
ミホ(みほ)
稽古の数少ない友人の一人。結婚後地元に中古のマンションを購入。
コンビニ人間の簡単なあらすじ
古倉恵子は大学卒業後、就職も結婚もせずコンビニアルバイトを大学から続けてやっていた。自分の生き方に疑問を持ち始めたある日、白羽という奇妙な新人バイトが現れ恵子の日常は一変する。
コンビニ人間の起承転結
起:コンビニ人間
古倉恵子は郊外に立地する住宅地で、生真面目な銀行員の父親とごく普通の母親に妹の4人家族の中で生まれ育ちました。
幼い頃から周りの子供とは少し違った言動を繰り返し、大人たちを困惑させることもしばしばです。
小・中・高校と友達も彼氏も作らずに好きなことが見つからないまま、大学へと進学しました。
1年生の時に学校行事の帰り道に、オフィス街にオープン予定のコンビニエンスストア・スマイルマート日色町駅前店のスタッフ募集を見かけます。興味本位でアルバイトを始めた恵子は、人生の中で初めて自分の居場所を発見しました。大学卒業後も就職することもなく結婚することもなく同じコンビニで仕事を続けて、18年の月日が流れていきます。
承:コンビニ人間
ある時に恵子は店長から、白羽という身長180センチを超える35歳の大男を紹介されました。
売り場のメンテナンスを「女の仕事」と言い逃れをして、レジも打てないくせに発注業務をやりたがる新入りに同僚たちは不快感を露にします。
遅刻・欠勤や廃棄商品の無断持ち帰りを繰り返し、挙句の果てには若い女性客へのストーカーまがいの行為です。
店長の逆鱗に触れた白羽はシフトから外され、遂には仕事を馘になってしまいました。
数日後の夜に恵子は、退職したはずの白羽がお店の外をウロウロしている姿を目撃します。
家賃を滞納してルームシェア先を追い出されて、北海道の弟夫婦とも上手くいっていない白羽を恵子はやむを得ず自宅へと連れて帰るのでした。
転:コンビニ人間
男性と同棲生活を始めたことを周りに電話で報告した途端に、妹の麻美や学生時代の友人のミホは大喜びです。
一方の白羽はゆくゆくは企業したいと大言壮語してばかりでしたが、実際には毎日家の中でゴロゴロしているだけでした。
恵子が「餌」と称して与える茹でた野菜と炊いたご飯だけの質素な食事に不平不満たらたらですが、押し入れやバスルームを占領して一向に出ていきません。
恵子がいつものようにアルバイトから帰宅すると、北海道から借金の取り立てにやって来た白羽の義理の妹が上がりこんでいます。
正社員として就職しない限りふたりで餓死するという残酷な未来を突き付けられた恵子は、勤め先のコンビニを辞めて就職活動をスタートするのでした。
結:コンビニ人間
白羽は惠子のために就職先をインターネットの求人サイトで熱心に探していて、コンビニ退職から1か月余りたってようやく面接まで漕ぎ付けることに成功しました。
ふたりで面接会場へ向かう途中で、トイレを借りるために見知らぬコンビニへと立ち寄ります。
お昼時に訪れるお客さんで店内は賑わっていましたが、レジの中には慣れない女の子の店員ふたりだけで大忙しです。
コンビニの「声」に引き寄せられた恵子は売場を整理整頓して、アルバイトたちに的確な指示を出してお店の混乱を見事に収束させます。
あきれ果てた白羽は捨て台詞を残してその場を立ち去り、恵子は面接担当者にお断りの連絡を入れてコンビニ店員として生きていくことを誓うのでした。
コンビニ人間:感想
感想です。最後まで主人公には共感を得る部分が少なかったです。ですが自分はそのような思考に洗脳されているだけでありマジョリティーに属しているだけなのでは共思いました。だからこそマイノリティーを忌み嫌っていると。そのような状態であると自分を見直させてくれた作品でもあると自分は思います。
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