「風立ちぬ」あらすじ・結末を解説!
ジブリの宮崎駿が手掛けたというのでいっときを風靡した「風立ちぬ」ですがこの物語は小説が原作となっています!
堀辰雄さんの作品になっています。
「風立ちぬ」では原作者の堀辰雄の実体験をもとに作られたと言われており人の死を扱っている作品ではありますがどこか希望や明るさを感じる仕上がりになっています。
この記事では「風立ちぬ」の物語をまだ読んだことがない人向けに内容のあらすじや見所について解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。
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美しい自然に囲まれた高原のサナトリウム。結核に冒されている節子に付き添い死の影におびえながら、二人で残された時間を共に生きる物語。生の意味と幸福感が描かれ、風のように去ってゆく時の流れ。生きることよりは死ぬことの意味を問うと同時に、死を越えて生きることの意味をも問うた堀辰雄の代表作。
楽天レビュー参照
「風立ちぬ」のあらすじを簡単にわかりやすく
ある日、軽井沢で一人の女性に主人公は出会う。この女性は後に主人公の婚約者になる女性で名前は節子という。彼女は結婚してから間もなくこの当時では難病である結核に犯されてしまう。
物語では結核の患者が治療のために集められている八ヶ岳のサナトリウムでの主人公と節子の生活を一年を通して四季穏やかに綴られています。
死を待つばかりの主人公と節子は何を思い、何を感じるのか。隣に死がある中でのリアルな生活がこの作品には描かれています。
「風立ちぬ」の登場人物
- 私:作品の主人公。名前は本作では明かされていませんがおそらく作者そ れに近しい人がモデルになっていると予想します。
- 節子:主人公の婚約者。婚約後に結核に体を犯されてしまう。
内容のネタバレ・結末
ここからは内容のネタバレ、結末に入ります。
まだ作品を見てない方などは注意してください。
節子との出会い
主人公が節子と会った時に主人公は「風立ちぬ、いざいきやめも」という言葉を口にします。
軽井沢の自然にただず無美しい節子の姿を見て主人公は感極まって自然といる力が湧いてきたのでしょう。
最後の「いきやめも」は今の意味では「生きなければならない」の意味です。
人生の困難や苦境は、美しいひとと一緒だとんもり超えられるという希望を見出したセリフです。
サナトリウムでの生活
その2年後、節子と主人公は婚約します。
そして間もなく節子には結核が見つかります。すぐに場所をうつされ隔離施設サナトリウムでの生活を余儀なくされるのでした。
当時の結核は不治の病です。
隔離施設というと恐ろしいイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかしこの作品ではサナトリウムでの生活を美しい自然の情景を交え二人の満たされた時間の流れを感じさせてくれます。
普通、物語の主語は「私」でありますがこの作品では二人を指す「私たち」という表現が多く使われています。
作者の心遣いや節子の愛が読者の私たちにもしみじみと伝わってきます。
節子の最後
節子の病状は日に日に悪くなっていきます。
見舞いに来た節子の父は主人公に別の病院での本格的な治療を進めます。
そのことを話すと節子はここで美しい冬を過ごしたいと希望するのでした。
節子にとって、病気を直すことよりも愛するひとと穏やかな時間を、矢野しい時間を過ごすことの方が大事だったのです。
そして物語は一年後へ。
直接的に節子の死を描くことはないものの節子はなくなっていました。
感想
作中では節子の死を間際にした主人公の気持ちがまじまじと描かれています。
ですが、死を目前としている話にしてはとても穏やかな話の構成になっています。
また作者が描く四季の情景はとても綺麗でイメージがしやすくあたかも自分がそこにいるかのように感じられます。
悲しい物語ではありますが、死は必ずしも絶望の隣にあるわけでないという作者なりのメッセージが伝わってきます。
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